新ライン「ペニシャール」は、パリのセーヌ川で船上生活をする人々の総称。
都会にいながら自然と寄り添うエレガントなライフスタイルをイメージしたアイテムは、
優しいムードでパリジェンヌたちを華やかに映し出す。
- Name: Abby
- Age: 26
- job : モデル/アーティスト
- cardigan:トップラミースタンダードカーディガン ¥22,000
- one-piece:エンブロイダリーワンピース ¥20,900
- shoes:CONVERSE
- necklace:
【CISSE DECO & DESIGN 】medium beads necklace ¥3,300
【CISSE DECO & DESIGN】small beads necklace ¥2,200 - tote bag:galerie PCP Original
- Instagram @abbyyhayes
ブラックのワントーンで全身をまとめることで、ワンピースにあしらったブルーの刺繍がより立体的かつ効果的なアクセントに。髪型や彼女のキャラが一層お洒落に引き立つのは秀逸なシルエットがあってこそ。
- Name:Lydia
- Age:36
- Job : スタイリスト
- long shirts:ナチュラルリネンガーゼシャツ ¥22,000
- pants:ドロストイージーパンツ ¥17,600
- shoes:birkenstock
- necklace:【CISSE DECO & DESIGN】small beads necklace ¥2,200
- bag:A.P.C
- Instagram @lydia__am
ロングシャツにワイドパンツを合わせた彼女の着こなしにまとまりがあるのは、程良いサイズ感と洗練されたモノトーンカラーのおかげ。ワンツーコーディネートなのにお洒落。流石はスタイリスト、お見事です!
- Name: Corinne
- Age: 49
- Job:クリエーター、ウィンドー・デザイナー
- shirts:ラウンドカラーサマーシャツ ¥14,300
- pants:LIBERTYワイドパンツ ¥25,300
- sandals: Melissa
- necklace:
【CISSE DECO & DESIGN 】medium beads necklace ¥3,300
【CISSE DECO & DESIGN】small beads necklace ¥2,200 - Instagram @philippon.corinne
ノーブルなホワイトシャツと発色のいい総柄パンツの抑揚がグッドバランス。身につける人のイメージで爽やかにも個性的にも映し出せる表裏一体ともいえるウエアはペニシャールラインならではの魅力に溢れる。
- Name: Nathalie
- Age: 74
- Job:クリエーター
- tops:シアーフライスフレンチプルオーバー ¥15,400
- skirt:リバーシブルロングスカート ¥20,900
- pumps:Chatelles
- necklace:【CISSE DECO & DESIGN 】medium beads necklace ¥3,300
- bangle:Vintage
- bag:Vanessa Bruno
- Instagram @nathalie.doumic
淑女が着ると優美なパリジェンヌが完成するペールカラーのトップスとホワイトスカートの装い。
スカートはリバーシブル仕様で、裏はボディと同色の立体感な装飾入り。ナタリーはその日の気分で使い分けたいそう。
1年前、彼と一緒に近代建築のアパルトマンを購入。新しい建物は窓が大きいために、とても明るいところが気に入っているそう。「快適で、リラックスして本を読んだり、映画を観たりできるソファが大好き」とリディア。家でのルーティンは、毎朝、仕事を始める前に抹茶かバターとジャムを塗ったタルティーヌを食べて元気いっぱいになること。デコレーションのテーマは、ポップモダン。アパルトマンがモダンなので、蚤の市などで見つけたアンティーク家具&ランプを配置したり、本やポスターで色を添えるのが彼女のスタイル。
アビが住むのはサンマルタン運河に近いレピュブリック・エリア。彼女の日常的な活動の行動範囲も、この周辺とマレ地区あたりがほとんど。ワンルームとはいえ、十分な広さと天井の高さから窮屈感はまったくなく、ゆったり感あふれる理想的な住まい。ベッドは階段上のロフトで、オープンキッチンもつくなど、設備は完璧。一番気に入っているのは「服をつくったりカスタマイズ、アップサイクルできる作業デスク」なのだとか。このスペースの活用法として、毎週日曜に友人たちを集めてクラフトクラブを主催してる。
70歳になってシングルライフを開始したナタリー。自身が所有していた倉庫を改装して出来上がった25㎡のワンルームには、ミニマムだからこそパリらしい工夫がいっぱい詰まっている。彼女の一番のこだわりはキッチンで、存在感を出すように黒く塗り、総面積の割にサイズ感もしっかりした広さを確保。これは料理のケータリングをしていた名残なのだとか。たくさんの好きなものに囲まれた生活の中で、窮屈さを感じさせないのは、ナタリーのインテリア・収納術の賜物。ソファーベッドを巧く活かしていることも広々と感じさせる理由なのかも?
エントランスの扉を開けると「猫に気をつけてね~」と第一声。目に飛び込んできた大きな猫2匹と暮らすコリンヌ。「広さは32㎡なの。でももっとあるように感じるでしょ!? それは無駄な空間がまったくないからなの」。玄関からアクセスしてリビングの左にオープンキッチン、そして浴室。リビングの右に寝室があり、コンパクトによくできた間取り。“70’s、ブロカント、コンテンポラリー、色”がテーマだという部屋は、大きな窓ガラスと緑が多いこと、ものが少ないことですっきりと心地いい彼女の世界観を具現化している。
環境の充実?
それとも心の余裕?
豊かなライフスタイルを送るために必要なこととは?
憧れの街、パリで暮らす憧れの人に話を聞いた。
―LA MARIN FRANÇAISE(以下 L)快適に暮らすために大事にしているルールを教えてください。
猫沢(以下 N) “しっかり、きちんと食べる”ことが、生活の中で大切にしていることのひとつです。新鮮な食材やBIOなどカラダにいいものを意識はしていますが、食事の内容がこれじゃなくてはダメとかはなく、朝・昼・晩の3食をある程度決まった時間に摂ることが大切だと考えています。そうすると、生活リズムが自然にできますよね。今一緒に住んでいる彼もフリーランスだからできることでもあるけれど、“2人でなるべく3食をともにして、お互いよく話をすること”が私たちが快適に暮らすルール。特に決め事があったわけではなく、暮らし始めて自然とそのようになりました。
ただ、彼(画家)が絵を描く、私が文章を書くなど、お互いが仕事に没頭しているときは干渉しません。日本人の性格ゆえに誰かがいると、どうしても気になって放っておくことができなかったのですが、フランスに来て人にあまり気を遣いすぎないという気楽さを学びました。
猫沢さんの日常をさり気なくサポートする〈レ・カフェ・ド・フランソワ〉のコーヒー。単種の「プチ・モカ」がおすすめなのだとか。
―L 暮らしの中のお気に入りのものを教えてください。
N 〈レ・カフェ・ド・フランソワ〉のコーヒーですね。フランスのコーヒーって本当に美味しくないんです。フランス移住後の由々しきの問題として、この美味しくないコーヒーを飲んで、ここで生きていくのは耐え難いことだと思っていたんです(笑)。妥協はできないということで気合を入れて探したところ、近所のマルシェに週1回だけ出店していている〈レ・カフェ・ド・フランソワ〉と出会いました。お店でお話しを聞くと、オーナーのフランソワさんは、焙煎士であり、バリスタの本を出しているほどの人だったんです。当然ながら味もとても好みでした。私的にはコーヒープライオリティが高く、“食”とつながっているため、〈レ・カフェ・ド・フランソワ〉を見つけてほっと安心しました(笑)。
「石鹸アーティスト、アリソンのつくる美しい石鹸を愛用しています」。厳選されたビオ素材を仕様。
https://savonnier-patissier.com
―L 暮らしを豊かにするためにパーソナルな空間づくりをどのように工夫していますか?
N インテリアに関しては趣味趣向は多少あるものの高価でも安価でもこれという決まり事はありません。工夫とはまた違うのですが自分にしかわからない配置感覚があって、そこを大事にしています。かの有名人、セルジュ・ゲンズブールの例えになりますが、彼はピアノ上に無造作に置いてあるものをお手伝いさんが掃除の際にずらすと、すぐに気付くほど、ものの配置に敏感だったそうです。言葉にしづらいのですが自分にとってしっくりくるものと、空間とのバランスがあるんですよね。その他はなんでしょう……昔から直接照明が苦手で、間接照明をメインに使っているのが工夫かもしれませんね。なので夜は暗めで、寝るまでの間に徐々に一個ずつ照明を落としていくんです。自然にリラックスした眠りへと誘うという感じでしょうか。
1_陶器作家・柏木千繪さんの白いドームは大のお気に入り。自家製ケーキを覆うそう。2_「こういうのです。私の趣味は…」。キッチンの入口付近に飾られたお手製のスタンプがユニーク。3_リビングの壁一面にある大きな書棚の一画には、色の美しい紫陽花と、友人の寺尾恵さんの絵が飾られている。
20年前に蚤の市で見つけた陶器の巨大なニンニク入れ。5_大切な手紙や初めて乗ったメトロの切符など、猫沢さんの想い出が詰まった宝箱。6_昨年の猫沢さんの誕生日に、彼が贈ったFilipsの作品。
最近シュッと身体がしまったという黒猫のピガ。「今、我が家はダイエットモードなの(笑)」と猫沢さん。
―L 最後に快適な部屋づくりの優先事項を教えてください。
N 基本的なことですがお掃除です。潔癖というレベルではないけれども、普通にちゃんとしています。掃除担当は私で、彼はお願いしたらやってくれますけど、私が掃除機を使っている時が一番生き生きしていると思い込んでいて(笑)。事実、新しい《ダイソン》の掃除機のレーザーでほこりが目に見えるのが楽しくて、率先して私がやっちゃっています(笑)。部屋が綺麗だと、心もすっきりしますよね。次に無駄にものを増やさないということです。50歳を超えて「ま、これでいいか」という買いものをなるべくしないようにしています。以前、東京でも断捨離をしたのですが、これからは身軽でいたいということもあり、迷うものは買わずに、その代わりに欲しいものがあれば高くとも買い、一生使う、というスタンスです。そもそも私は家から数百メートル圏内で生活していて、そこにパン屋があり、マルシェやスーパーがあり、映画館もある。自分にとって便利な環境があるから、たくさんのものは必要ないんです。
11歳でも若々しさを保つ、元気なユピ。主人の目の届く範囲にいて、ひだまりで丸まって日光浴する姿はなんとも愛くるしい。
Emi Necozawa/猫沢エミ
ミュージシャン・文筆家・映画解説者など、多方面で活躍。2007年から10年間はフランス文化に特化したフリーペーパー「BONZOURJAPON」の編集長を務める。昨年2022年より2度目となる渡仏。現在パリ在住生活を送っている。
instagram:@necozawaemi
『Marché d'été 夏のマルシェ』
5月10日(金)よりマリン フランセーズ直営店と公式オンラインストアでは、生活を彩る『夏のマルシェ』を開催。
夏に取り入れたいバッグやアクセサリーなど、フランスを中心に世界各国から買い付けた雑貨を揃えました。
ヨーロッパのマルシェでお買い物をしている気分でぜひお気に入りのアイテムを見つけてみてください!
マルシェのアイテムはこちらからご覧ください。